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- 2020.09.08
- コラム
生徒の身近な疑問
台風の影響が各地でみられる中、ゲリラ豪雨や強風など天気の変化が著しい時期となりました。
暑かったり、涼しかったりと毎日の気温の違いも大きく、厳しい日々が続いている状態です。
そんな季節の変わり目には体調を崩しがちなので、いつもよりしっかりと体調管理をするよう呼びかけています。
さて、今回はある生徒さんから出た私たちの身近な事に対する疑問を紹介したいと思います。
理科の授業で中学2年生の生徒さんを教えている時のことでした。
脊椎動物についての内容で、肉食動物は目が前に草食動物は目が横に付いているという説明をしていると
「人間は目が前に付いてるから肉食動物なんですか?」
という質問が出てきたのです。
私はこの時、「とてもいい質問だ」と思いました。
「理科」という教科は我々の身の回りにあることを学んでいく学問なので、
実際に人間という自身に当てはめて考えて疑問が出てきたことに感動を覚えました。
私自身深く考えたことが無かったのでその生徒さんと一緒にその疑問を話し合って
「人間は昔狩りをしていたからもともと肉食動物だったのではないか」
「手を使って作業するから目が前になっていった」
「二足歩行するのに目が前にある必要があった」
など色々な考えが出てきました。
その授業の後、私が調べてみたところ
「恐らくヒトがサルだった頃、木から木に飛び移ったり、移動するのに立体的な視野や距離感が重要だったので目が前に付いているらしい」ことがわかりました。
その生徒さんとの話し合いの中では結局その説は出てこなかったのですが、自分で疑問を持ち、自分の考えを出すというとても大切な時間でした。
学校の勉強とは関係のないやりとりでしたが、こういった時間が生徒たちの自立につながっていくと思っています。